アクセントクロスはどこに貼る?失敗しない壁の選び方と色の考え方を解説

はじめに


「せっかく張り替えるなら、一面だけ色を変えてみたい」

千葉県市川市でクロスの張り替えを手がけているRE homeにも、こうしたご要望をよくいただきます。実際、アクセントクロスは費用をほとんど増やさずに部屋の印象を大きく変えられる、数少ない方法です。


ただし、貼る面を間違えると効果が出ないどころか、部屋が狭く見えたり落ち着かない空間になったりします。この記事では、どの壁を選べばよいのか、色柄はどう決めればよいのかを、実際の打ち合わせでお伝えしている順番でご説明します。



アクセントクロスとは


部屋の四面のうち一面だけを違う色柄のクロスにする手法をアクセントクロスと呼びます。壁紙は面積が広いぶん、部屋の雰囲気に与える影響がとても大きい素材です。全面を濃い色にすると重たくなりますが、一面だけなら空間が引き締まり、奥行きも生まれます。


費用の面でも、四面のうち一面ぶんの材料が変わるだけなので、増額は数千円から数万円程度におさまることがほとんどです。クロス張り替えの基本的な考え方についてはクロス貼替のメリットについての記事もあわせてご覧ください。



どの面に貼るか。選び方には順番があります


「好きな壁に貼ればいい」と思われがちですが、効果が出る面はある程度決まっています。


まず、部屋に入って正面に見える壁

最も基本になる考え方です。扉を開けたときに視線が最初に届く面を変えると、部屋全体の印象がそこで決まります。リビングであればテレビを置く側の壁、寝室であればベッドの頭側の壁がこれにあたります。


窓やドアのない、まとまった一面を選ぶ

開口部の多い壁は、アクセントクロスに向きません。窓や扉で分断されると色の面積が細切れになり、意図した効果が出ないためです。加えて、柄物の場合は模様が途中で切れて落ち着きません。壁全体が一枚の面としてまとまっている場所を選んでください。


凹凸やニッチがある面は狙い目

腰壁のある面、収納の埋め込みがある面、和室の床の間だった部分など、もともと造形のある場所は、色を変えると立体感が際立ちます。RE homeでも、和室の床の間を活かした張り替えや、造作したクローゼットの内側にアクセントクロスを入れる工事を手がけています。



部屋ごとの考え方


リビング

家族が最も長く過ごす場所です。強すぎる色は毎日見ていると疲れます。グレージュやくすんだブルーなど、彩度を抑えた色が扱いやすく、家具の色を選びません。


寝室

眠るための部屋なので、落ち着いた濃色が向いています。ベッドの頭側の壁を深いネイビーやグリーンにすると、視覚的にも休まる空間になります。


トイレ・洗面所

滞在時間が短く、独立した空間です。ここは思いきった柄物を試せる場所です。リビングでは選ばないような大胆な柄でも、狭い個室では楽しい空間として成立します。実際、「ここだけは冒険したい」とおっしゃる方が最も多い場所でもあります。


子ども部屋

好みが変わりやすい年頃です。将来また張り替えることを前提に、そのときの負担が小さい一面だけに絞るのが現実的です。



色柄の選び方で押さえたい2つのこと


小さなサンプルほど濃く見える

見本帳の小さな四角と、実際に壁一面に貼った状態では、印象がまったく違います。人の目は面積が広くなるほど、明るい色はより明るく、濃い色はより濃く感じる性質を持っています。これを面積効果と呼びます。

見本帳の小さな色見本だけで決めるのは、最も失敗しやすい進め方です。必ず大きめのサンプルを取り寄せ、実際に貼る壁に当てて確認してください。


昼と夜の両方で見る

同じクロスでも、日中の自然光の下と、夜に照明をつけた状態では見え方が変わります。特に電球色の照明は黄みを足すため、寒色系のクロスはくすんで見えます。サンプルは一日置いて、朝・昼・夜の三回見ることをおすすめします。



よくある失敗と、その避け方

これまでの打ち合わせで実際にうかがった「やってしまった」お話を、いくつかご紹介します。


家具を置いたら見えなくなった

最も多いのがこれです。せっかく色を変えた面が、背の高い本棚やソファの背もたれで隠れてしまうケースです。壁の選定は、必ず家具の配置を決めてから行ってください。図面の段階では気づきにくいので、現在の家具をそのまま使うのであれば、実際の部屋を見ながら決めるのが確実です。


何面も変えてしまった

「一面だけでは物足りない」と二面、三面と増やすと、どこが主役か分からなくなり、単に色の多い部屋になってしまいます。アクセントは一部屋に一面。この原則を守るだけで、失敗はかなり減ります。


貼り分けの境目が中途半端になった

壁の途中で色が切り替わると、意図が伝わらず未完成な印象になります。原則として色の切り替えは壁の角、または柱や梁など構造上の区切りで行うのが基本です。どうしても途中で切り替える場合は、見切り材を入れて意図的な仕上げに見せる方法もあります。


隣の部屋とのつながりを考えていなかった

扉を開けたときに隣室の壁が見える間取りでは、その組み合わせも視界に入ります。特にリビングと廊下、リビングと和室のように行き来の多い場所は、単独ではなくセットで考えたほうが失敗しません。



素材の違いも効いてきます

色柄が決まったら、最後にクロスそのものの質を考えます。一面だけしか使わないからこそ、量産品ではなく1000番クロスと呼ばれる上位グレードを選ぶ価値があるのがアクセントクロスです。


織物調や塗り壁調のような質感のある製品、汚れや傷に強い機能を持つ製品は、この価格帯に集まっています。一面だけであれば材料費の差は限られますので、ここは妥協しないほうが仕上がりに満足していただけます。グレードの違いについては1000番クロスについての記事で詳しくご説明しています。



まとめ


  • 貼る面は「入って正面に見える壁」「開口部のない一面」から選ぶ
  • 窓や扉で分断される壁は効果が出にくい
  • リビングは彩度を抑え、トイレや洗面所は思いきった柄も楽しめる
  • 小さな色見本は当てにならない。大きなサンプルを実際の壁で、朝昼夜に確認する
  • 一面だけだからこそ、質感のある上位グレードを選ぶ価値がある


一面変えるだけで、部屋の印象は驚くほど変わります。


RE homeの代表はクロス職人歴25年です。見本帳のなかから「この部屋にはこれが合う」という組み合わせをご提案し、貼り分けの位置まで一緒に決めていきます。女性スタッフが最初から最後まで担当しますので、なんとなくのイメージしかない段階でも、遠慮なくお話しください。


これまでの張り替え事例は施工事例、対応内容は内装リフォームのページでご覧いただけます。

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